第4回クレリア採用部~コーポレートブランディング~に参加してきました
こんにちは。デザイナーのクニヒロです。イットジャパンでは、クライアントさんの経営や採用などで、webサイトの枠を超えた戦略や戦術を組み立てている側なんですが、デザイナーである僕も色んな角度から学びたいな、と思っていたところ「第4回クレリア採用部~コーポレートブランディング~」というイベントを発見。さっそく参加してきました。備忘録を兼ねてレポートしますね。
クレリアとは
地域発見WEB キャリアサイト「CREREA(クレリア)」は、福岡の「ゲンキ企業」や「ゲンキ学生」の紹介、企業と学生とが出逢う「キャリスク」を始めとしたインターンプログラムや「マッチングイベント」などを運営しています。
第4回クレリア採用部~コーポレートブランディング~
大きく前半の講義形式と後半のワークショップ形式に分かれて展開されました。
テーマは採用担当者向け”コーポレートブランディング”です。
前半:講義形式
前半では講師の菅原さんが用意されたスライド資料を元にセミナーが展開されました。既知の内容もありましたが、実際のデータを元にわかりやすく聞き応えのある内容でした。
後半:ワークショップ形式
後半はワークショップ形式で、実際に隣の人にインタビューをし「企業ストーリーを作成する」にチャレンジしました。インタビューした内容を起承転結にまとめるのは、慣れないと難しいですね〜。最後に一人一人発表していくのですが、どの会社も魅力的に感じられ「皆さん上手!」と感じました。
大切な単語やフレーズなど
セミナーの中で登場した重要な単語やフレーズをまとめました。
パブリック・リレーションズ
PR活動のPRはパブリック・リレーションズの略です。簡単に言うと企業側だけの一方通行の発信ではなく、”SNSなどを取り入れた企業とステークホルダーを繋ぐコミュニケーション”のことです。(ステークホルダーとは日本語では「利害関係者」。具体的には、消費者≒顧客、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関などが利害関係者にあたります)
またPR活動とよくセットで使われる「広報」という言葉は、英語でメディア・リレーションといい、こちらは新聞やTVなどのメディアを使った一方通行の発信と捉えて良いと思います。
全社員がPRパーソン
言語化 ≒ 自社アセットの見える化
自社アセットとは、その企業の独自性であったり強みのことです。その強みを皆に知ってもらうことが”ブランディング活動”になりますが、より効果的に皆に浸透・共感してもらう手法として「ストーリテリング」というものがあります。
ストーリーテリング
「ストーリーテリング」とは、伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のことです。抽象的な単語や情報を羅列するよりも、相手の記憶に残りやすく、得られる理解や共感が深いことから、企業のリーダーが理念の浸透を図ったり、組織改革の求心力を高めたりする目的で活用するケースが増えています。
要は「事実を沿革や年表の様に淡々と記載しただけではつまらないので、物語にしましょう」ということです。確かに僕も物語は好きで小説などを良く読んでいましたが、歴史の授業は好きじゃなかったなと思います。それは物語が自分の中にイメージできていなかったからだなと思えば納得できます。ただ歴史の先生でも良い先生はもちろん、ちゃんと物語として話してくれていたように思います。
ちなみに「ストーリーテリング/STORYTELLING」は今回登壇していただいた株式会社PR Table様の商標登録が完了したようです。「ストーリーテリング/STORYTELLING」の商標登録完了
エンゲージメントを高める
エンゲージメントとは、社員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」を表すものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。
社員からの共感なくして、社外からの共感なし
前半の講義の際のスライドで表示されていた言葉なのですが、本当にその通りだなと思いました。上記の「エンゲージメント」と一緒で社員から愛されていない会社が社会から愛される訳ありませんよね。当たり前といえば当たり前なのですが、社内の人が持ってる自社へのイメージと、社外の人が持っているその会社へのイメージが違う事って意外とありますよね?その差を少なくしていく事がブランディングやマーケティングに繋がっていくんだなと感じました。
金・銀・銅・鉄の人
2・6・2の法則やパレートの法則等と同じ統計学の一種だと思いますが、鉄の人が54%とのこと。この比率が大きく変わるのは可能性が低いと思うので全体の基準レベルを上げていくことが大事です。また菅原さんの記事では「銅の社員」(シラケ社員)を「銀の人に引き上げることが大事である」とも書かれていました。
ダイレクト採用
自分たちで声をかけて求職者を呼び込む採用手法(例:採用メディアや採用サイトなど)
リファラル採用
社員に人材を紹介・推薦してもらう採用手法
インターナルブランディング
社員に企業ブランドの価値や目指す姿を理解させる啓蒙活動が起源
最後に
デザインやwebに関するセミナーには今までに何度か参加した事がありますが、このようなセミナーには今回初めて参加しました。セミナー参加者も違った職種の方達ばかりでしたので、とても良い刺激になりました。これからも積極的に参加したいと思います。主催の福岡中小企業経営者協会の皆さん、本当にありがとうございました。